噛み合わせチェックに欠かせない「咬合紙」とは?
こんにちは。
豊田デンタルクリニック、院長の栗俣です。
歯科治療の際に、「カチカチ噛んでください」と言われた経験はありませんか?このとき歯に当てられる薄いシートは「咬合紙(こうごうし)」というものです。この咬合紙は、噛み合わせを確認するために使われる重要なアイテムです。
咬合紙は、詰め物や被せ物の高さを調整する際に使用され、噛むことで力がかかる部分に色が付く仕組みになっています。これをもとに歯科医師が噛み合わせを細かく調整し、患者さまの違和感を取り除く作業を行います。
なぜ噛み合わせが重要なのか?
口腔内は非常に敏感で、わずか1ミクロン(1/1000ミリメートル)の噛み合わせのズレでも脳が感知するといわれています。このわずかなズレが、次のような不調を引き起こす可能性があります。
- 頭痛や肩こり
噛み合わせの不具合は、顎の筋肉に余計な負担をかけることで、頭や首、肩にまで影響を及ぼすことがあります。 - 消化不良
噛み合わせが悪いと食べ物をしっかりと噛み砕くことができず、胃や腸に負担をかけてしまいます。 - 顎関節症
噛み合わせの不均衡が顎の関節に影響し、痛みや開口障害を引き起こすこともあります。
咬合紙でわかること
咬合紙を噛むことでどの部分に強い力がかかっているかを把握し、詰め物や被せ物の微調整を行います。このプロセスを通じて、患者さまが違和感なく食事や会話ができる状態を目指します。
歯科医院に相談する症状
治療後も、以下のような症状が出た場合は早めに歯科医院にご相談ください。
- 詰め物や被せ物に違和感がある
- 食事中に特定の歯だけに強く当たる
- 顎や歯ぐきに痛みを感じる
これらの症状は、噛み合わせの調整が必要なサインです。放置すると、口腔内や全身に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
まとめ
咬合紙は、歯科治療の中で噛み合わせを調整するために欠かせないアイテムです。わずかな噛み合わせのズレでも体に影響を与える可能性があるため、丁寧な調整が求められます。
当院では、患者さまの噛み合わせに違和感がないよう細やかな配慮を心掛けています。治療中に「カチカチしてください」といわれたら、この咬合紙のお話を思い出していただき、安心して調整を受けてくださいね。
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