仮歯を放置していませんか?仮詰めのままでいることのリスクについて

歯科治療を受ける男性

こんにちは。
豊田デンタルクリニック、院長の栗俣です。

皆さまは仮歯を付けたままにしていませんか?
仮歯は治療完了までの間に一時的に使用するものです。そのため、長期間使い続けることを前提に作られていません。
今回は、仮歯をそのままにしておくことで生じるリスクや、使用時の注意点についてお話しします。

仮歯を放置することで起こるリスク

仮歯を長く使い続けると、さまざまなリスクが生じます。
ここでは、それぞれのリスクについて説明します。

歯の黄ばみ

仮歯を放置すると、歯が黄ばんでしまうことがあります。
仮歯は着色しやすいレジン(プラスチック)素材で作られていることが多いです。
そのため、長時間使い続けてしまうと、食べ物や飲み物の色素が沈着し、黄ばみや変色が目立つようになります。
特に、コーヒーや紅茶をよく飲む方や、喫煙の習慣がある方は、より黄ばみやすくなります。
さらに、仮歯は表面が滑らかではないため、普段の歯磨きでは落としきれないこともあります。
また、黄ばんだ歯は不衛生な印象を与えることもあるため、治療を中断せず、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯ぐきの炎症

仮歯を放置すると、歯ぐきが炎症を起こすリスクが高まります。
仮歯と歯の間にすき間ができやすく、そのすき間に細菌が入り込むことで炎症が起きることがあります。
炎症が進行すると、歯周病になる可能性もあるため注意が必要です。
治療スケジュールを守り、適切なタイミングで次の治療を受けるようにしましょう。

口臭の発生

仮歯を放置すると、口臭の原因になることがあります。
歯と仮歯の間に食べかすや細菌がたまると、嫌な臭いが発生しやすくなります。
また仮歯自体が経年劣化し、表面に細かい傷が付くことで、さらに汚れが付きやすくなることも臭いの発生源となります。
仮歯を使っている間は、特に丁寧な歯磨きやお口のケアを心掛けましょう。

仮歯が外れる・壊れる

仮歯を放置すると、外れたり壊れたりするリスクが高くなります。
仮歯はあくまで一時的なものであり、長期間使用すると、以下のような要因によって外れたり、壊れたりするリスクが高まります。

  • 接着剤の経年劣化
  • 噛み合わせの力
  • 外部からの衝撃
  • 歯ぎしり・食いしばり

これらの原因で、仮歯が外れたり、欠けたり割れたりすることがあります。
もし仮歯が外れてしまった場合は、ご自身で接着せずに、歯科医院を受診するようにしましょう。

仮歯を使うときの注意点

仮歯を使用する際は、以下の3つのポイントに気を付けましょう。

自分で仮歯を修理しない

仮歯をご自身で修理することは絶対に避けてください。
ご自身で仮歯を修理すると、以下のようなリスクがあります。

  • 仮歯が合わなくなる
  • 細菌感染のリスクが高まる
  • 歯や歯ぐきを傷付ける
  • 歯科医院での治療が困難になる

仮歯にトラブルがあったときは、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。

仮歯の上で噛まないようにする

仮歯は強度が低く、外れやすい特徴があります。
そのため、粘り気のあるものや硬いものを仮歯で噛むと、外れたり壊れたりしやすくなります。
食事の際は、仮歯のある部分を避けて反対側で噛む、食べ物を小さく切って食べるなど、工夫しましょう。

次の治療までに期間を空けない

仮歯を使っている間は、治療を途中で中断しないようにしましょう。
治療を中断すると、最終的な被せ物や詰め物が合わなくなったり、治療期間が長引いたり、再治療が必要になることもあります。
仮歯を付けた後は、できるだけ期間を空けず、適切なタイミングで次の治療を受けましょう。

まとめ

仮歯は一時的なもので、長期間の使用を想定して作られていないため、そのままにしておくとさまざまなリスクが生じます。
そのためご自身だけの判断で治療を中断せずに、歯科医師の指示に従い、適切なタイミングで次の治療を受けることが大切です。
当院では、定期検診にて歯の状態をしっかりと確認しています。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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