こんにちは。
豊田デンタルクリニック、院長の栗俣です。

皆さまは、これまでに歯科医院で歯周病の治療を受けたことはありますか？
歯周病治療は、途中でやめてしまうとさまざまなリスクが生じるため、注意が必要です。
今回は、歯周病治療を中断すると、どのようなリスクがあるのかについてお話しします。

治療を中断することで起こるリスク

歯周病が悪化しやすくなる

歯周病の治療を行うことで、一時的に歯ぐきの腫れが引いて痛みが軽くなります。そのため「もう治った」と思ってしまう方もいらっしゃいますが、実際には、原因となる細菌がまだ歯周ポケットの奥に残っている場合があります。
この段階で治療を中断すると、細菌が再び増えてしまい、治療を始める前よりも歯周病が進行してしまう恐れがあります。

歯を支える骨が減ってしまう

治療をやめてしまうと、歯周病の進行を止めることができません。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が少しずつ溶けてしまうため、最終的には歯を失うことにつながる場合があります。

治療期間や費用がかさむ

治療を一度中断してから再開すると、症状がより進行していることがあり、より高度な治療が必要になる場合があります。
その結果、治療期間が長くなったり、治療費用が高くなったりすることがあります。

全身の健康にも影響する

歯周病の原因となる細菌は血液に入り込み、全身を巡ることがあります。この細菌は、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの恐ろしい全身疾患とも関係があるといわれています。そのため治療を中断すると、これら全身疾患のリスクが高くなる恐れがあり、注意が必要です。

まとめ

歯周病は自覚症状がないまま進行することも多く、途中で治療をやめると再び悪化しやすくなります。歯ぐきや歯の健康を守り、将来にわたって自分の歯でしっかり食事を楽しむためにも、計画的に治療を続けることが大切です。
当院では、歯周病の治療だけでなく、早期発見や予防を目的とした定期検診も行なっています。
「歯ぐきから血が出る」「自分が歯周病かどうか気になる」という方はお気軽にご相談ください。