災害に備える!非常時の口腔ケアと防災用品点検
こんにちは。
豊田デンタルクリニック、院長の栗俣です。
12月1日は「防災用品点検の日」です。
これは季節の変わり目である年4回(3月1日・6月1日・9月1日・12月1日)に防災用品の点検を行い、災害に備えるために制定された日です。防災システム研究所の防災・危機管理アドバイザーである山村武彦氏が提唱しました。
今回は、災害時における口腔ケアなどについてお話しします。
防災用品の点検を行おう
防災用品の点検では、保管している物品の状態確認や使用方法の再確認、賞味期限や使用期限のチェックを行います。災害はいつ起こるか分からないため、日頃から準備を整えておくことが大切です。
以下は点検時のチェックリストの一例です。
耐用年数の確認
- 保存食や飲料水
- 医薬品(歯磨き剤や洗口液を含む)
- 乾電池・懐中電灯
- カセットコンロ・ガスボンベ
季節(冬)の防災用品
- 防寒衣類
- 使い捨てカイロ
- アルミ製保温シート・毛布
- 長靴・除雪用具
歯磨き剤や洗口液の使用期限
避難生活では、環境の変化や食事、睡眠の乱れなどから体調を崩しやすくなりがちです。さらに、ストレスや疲労から免疫力が低下することもあるため、口腔内を清潔に保ち、感染症や口腔トラブルを予防することが重要です。
歯磨き剤や洗口液も、使用期限を確認しておくことが大切です。未開封であれば製造から3年間は安全性や効果があるとされていることも多いですが、開封後は半年から1年が目安です。期間をすぎると品質や効果が低下する可能性があるため、点検時には新しいものに交換しておきましょう。
また、製造年月日が表示されていない場合、パッケージに「製造番号(ロット番号)」が記載されていることがあり、必要に応じてメーカーに問い合わせることで製造年月日を教えてもらえる場合もあります。
非常時の口腔ケアのポイント
非常時に歯ブラシがない場合は、ティッシュやハンカチで歯の表面をこすり、汚れを除去しましょう。
また、唾液には自浄作用があるため、キシリトールガムを噛んで唾液を増やし、口腔内を清潔に保つのも効果的です。耳の下や顎の下、頬を軽く揉むことで唾液分泌を促すマッサージもお試しください。
洗口液があれば、水が使えない状況でもお口をすすいで清潔さを保つことができます。
用意しておきたい口腔ケアグッズ
非常用の防災用品として、次の口腔ケアグッズを家族分用意しておくと、避難生活でも役立ちます。
- 歯ブラシ
- 液体歯磨き剤
- 洗口液
- 口腔用ウエットティッシュ
- デンタルフロス
- キシリトールガム
まとめ
今回は防災用品点検の日にちなんで、災害時の口腔ケアについてご紹介しました。
災害時だけでなく、日頃から口腔内を清潔に保つことで、感染症などのリスクを減らすことができます。当院でも口腔ケアに関するアドバイスを行なっていますので、ご不明点やお悩みがあればお気軽にご相談ください。
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