こんにちは。
豊田デンタルクリニック、院長の栗俣です。

8月17日は「パイナップルの日」です。日付の8と1と7で「パイナ」と読める語呂合わせから、株式会社ドールが制定しました。
今回は、パイナップルと口腔ケアの関係についてお話ししたいと思います。

パイナップルが舌苔（ぜったい）に効く！

皆さまは舌苔を知っていますか？舌苔とは、細菌や唾液の成分、食べ物のタンパク質の残りカスなどが固まってできる、舌につく汚れです。
正常な舌にも薄くできますが、厚くたまっていくと口臭の元になったり、味覚障害を引き起こす場合もあります。

食べたり話したりして舌が動くことで、ある程度は落ちますが、舌の動きが鈍くなったり、唾液の分泌量が減ったりすると汚れが残りやすくなります。

パイナップルには、この舌苔を除去する効果があると言われています。
パイナップルに含まれる「プロメライン」というタンパク質分解酵素が、舌の表面についたタンパク質を分解し、舌苔を除去してくれます。パイナップルを食べたとき、舌がピリピリする感じがするのは、舌の表面についたタンパク質が分解されているからです。

口腔ケアに効く他の食品

パイナップルの他にも、口腔ケアに効果的な食品があります。意外に思われるかもしれませんが、そのひとつはチョコレート。近年の研究で、チョコレートに含まれるポリフェノールに歯周病予防効果があることが報告されています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、口腔内の炎症を抑える働きがあります。

口腔ケアのためには、ポリフェノールが多く含まれるビターチョコレートや、甘味料にキシリトールを使っているものを選びましょう。キシリトールはむし歯の原因となる酸の生成を抑え、口腔内の健康に役立ちます。

まとめ

当院では、歯科医院での専門的なクリーニングの他に、歯科医院への通院が難しい方のご自宅などを訪問して歯科診療を行う「訪問歯科診療」も実施しています。
高齢者は、口周りの筋力低下や薬の影響などで唾液が減少し、舌苔が残りやすくなっている場合があります。
訪問歯科診療では、口腔内の清掃を行うことも可能ですので、口腔内のお困りごとがありましたら、一度ご相談ください。